「肌に可逆性の変化を与える」ってどういう意味?2021.02.02
美容ブログや専門書などを読むと、
「肌に可逆性の変化を与えて・・・」
という言葉が頻繁に出てきます。可逆性という言葉の意味が分からないと「???」ですよね。
美容のブログやYoutubeをご覧になる方も増えていますので、その内容を正しく理解するために、今日は可逆性をご説明しましょう。
1.可逆性と不可逆性
可逆性を簡単に説明すると、
「可逆性」とは変化を元に戻せること
です。反意語として不可逆性があります。反対の意味ですから、
「不可逆性」とは変化を元に戻せないこと
ですね。
「まだやり直せる」ことが可逆性で「もうどうにもならない…」ことが不可逆性と言い換えることもできます。
2.老化は可逆性、加齢は不可逆性
老化と加齢について以前ブログに書きましたが、これを可逆性と不可逆性で説明してみましょう。
老化は加齢に伴う体の機能低下、加齢は人が生まれてから死ぬまでの期間です。 ということは、
老化=可逆性 努力により体の衰えに抵抗できるから
血管年齢・肌年齢・筋力などは、食生活・スキンケア・運動を見直すことで、改善する余地が残されています。もとに戻る可能性があるから可逆性といえます。
加齢・・・不可逆性 一年前よりも年齢は若くならないから
「何歳ですか」と聞かれて、去年よりも若返る人はいません。もとに戻らないから不可逆性ですよね。もし減っていたら年齢詐称ということになりますので、気をつけましょう(-_-;)
3.美容における可逆性
美容で使用される可逆性は、「もとに戻る」意味に加えて「前よりも綺麗に」が含まれています。 「肌に可逆性の変化を与えて・・・」 を翻訳すると、
肌に、元に戻る程度のダメージを与えて、元の肌よりも綺麗になろうとするヒトの自然治癒力を利用した美容法
という意味ですね。
あくまで主体は、美容機器でもなく技術でもなく、生きている人間の治す力です。道具やメニューは可逆性を起こすための一つのきっかけにすぎません。